水神の森を守る会

平成28年12月18日活動報告
この時期としては珍しく、汗ばむくらいの活動日となりました。近頃は遠方からの来訪者が多くなり、新年を迎える清掃作業にも力が入りました。
①側溝の落ち葉取り
バァバァと散歩に来ていた近くの子宝さんが清掃作業に関心を示していました。


②水路清掃
「森は海の恋人」「漁師が山に木を植える」は、今では、森づくりでよく使われていますが、私たちの活動においても自然界の循環について関心を持っていただけたらと、落ち葉は直接、川に流さずにかき集めて林内で腐食させていますがこれが東神田川を流れてプランクトンを育て、浜名湖のカキや魚の餌になっています。

③森の散歩道の清掃

④川のゴミ拾い
ビニール類や川の中の枯草、オオフサモの除去作業、ゴルフ場のバックグラウンドへの搬出作業を行い川の中や川土手がきれいになりました。子宝さんたちが安全に、日向ぼっこで川の自然に触れる場所となりました。



⑤川土手の草刈り
夏草の生長は止まりましたがこれからは冬草との戦いが始まります。


⑤花壇の手入れ
花の植えつけは終わって、花壇の中の草取りや周辺の枯草の片づけに頑張りました。

⑥　参加者の皆さんの歓談の様子
今回も雑穀の差し入れオハギをいただきました。何時もありがとうございます。

お知らせ：－
①西山町28年度後期防災訓練
多くの中・高校生が参加していました。よく見ると水神の森で見かけた子宝さんたちが大きくなって参加していました。


②秋季防潮堤植栽に参加
今回は、7名の個人参加で、三方原台地西山町の海抜45メートルに津波が押し寄せることは先ず考えられれませんが千年に一度と言われる災害の減災に県や浜松市が取り組んでいる様子をこの目で見てみようと西山町の方々と参加し、クロマツを植えてきました。

③抵抗性のあるクロマツ
クロマツ、アカマツでもマツノザイセンチュウに抵抗性を示すものがあり、各地で植栽されています。10年後の生存率は約70％と言われています。

これは、三方原台地の防風林に植栽された抵抗性を持つクロマツの状況ですがかなり枯れています。

私の郷里鳥取県南部町、かってのマツタケ山（松枯れで全伐後）に植栽された抵抗性のあるアカマツです。

桜島観光で、マツの木を見てきました。記録に残る4回の大噴火を起こしていますがその火山岩地に実生で生えたクロマツが生長していました。現在は、植生の一時遷移の段階と言っていいでしょうか林床にはシダ、コケ、カヤなどは見られましたが広葉樹は殆ど見ることができませんでした。

大正噴火時の火山灰で埋まった黒神神社の鳥居。火山という自然の驚異を知らされました。今では、火山とともに生きる人びとの普通の生活がありました。植生も進んで雑木なども生長しており、時々小噴火する火山灰をかぶっていました。

里山は、アカマツやコナラなどの雑木林が、海岸線は、赤マツ、クロマツが作り出す白砂青松が日本の風景でした。
そんなマツが嫌われることになったのはなぜなのか。マツノザイセンチュウによる松枯れと平成23年3月11日に発生した東日本大震災時の津波で、江戸期の中期の植栽された陸前高田の7万本の松原が壊滅したことが原因と思われます。
マツは、火山岩地、造成地などの開かれた条件の悪いところでも実生で生長できることなどから考えると海岸沿いの防潮堤には最適の植栽木だと思います。
④森のイルミネイション
飛行機の音や小鳥のさえずりが聞こえる水神池の砂防堤の上に寝転んで空を見上げている神久呂小学校4年生が教えてくれた森のイルミネイションです。何時もは林床の草刈りばかりで上を見ることが少ないが言われて見上げれば、大木の枝や葉っぱが織りなすイルミネイション、何ときれいなことです。



⑤西山町の市民農園
水神の森の会員が多い、この農園では、このところ野菜の高値が続いているためか皆さん野菜つくりに精を出していました。親子での畑仕事は、見ているだけでも微笑ましい限りです。